2008年2月22日金曜日

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丹波竜、首の骨「環椎」も発見 国内初 兵庫

2008年02月22日01時39分

 兵庫県丹波市で06年夏に見つかった国内最大級の植物食恐竜「丹波竜」の2次発掘調査で、頭と接する首の骨「環椎(かんつい)」が新たに見つかった。調 査している県立人と自然の博物館(同県三田市)が21日、発表した。恐竜の環椎の発見は国内初。丹波竜が属するとみられる「ティタノサウルス形類」はこれ まで40〜50種類が確認されているが、環椎が見つかっているのは数種類だけで、世界的にも貴重な発見という。

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今回見つかった環椎(かんつい)

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新たに見つかった丹波竜の首の骨「環椎」=21日午後、兵庫県丹波市で

 環椎は、十数個あるとされる首の骨「頸椎(けいつい)」の中で最も頭に近い。縦約8センチ、横約6センチ、厚さ約3センチのU字形。1次発掘調査(07 年1〜3月)で見つかった脳を収容する「脳函(のうかん)」とつながる部分で、脳函の発見場所から南に約4メートル離れた場所にあった。水で流された可能 性があるという。

 2次発掘調査で見つかっていた肋骨(ろっこつ)は、保存状態が良いものが少なくとも10本確認された。

 同博物館によると、環椎は、丹波竜の首の動く仕組みなどを考える材料になる。頸椎の中で最も小さく壊れやすいため、今回のように保存状態が良い例は珍しく、他の首の骨のまとまった発見が期待されるという。

 2次発掘調査は今月末までの予定。同博物館の三枝春生研究員は「環椎のような繊細な部分まで見つかるのは予想外。全身骨格が出る可能性がさらに高まったと言える」と話した


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国内最大級「丹波竜」の肋骨、並んだ状態で発見

2008年02月07日

 兵庫県丹波市で06年夏に見つかった国内最大級の植物食恐竜「丹波竜」の化石調査をしている県立人と自然の博物館(同県三田市)は7日、複数の肋骨 (ろっこつ)が並んだ状態で見つかったほか、腰の骨も確認されたと発表した。同一個体の肋骨が並んで見つかるのは国内初という。すでに発見されている頭部 と尾の骨に加え、胴体部分がまとまって確認されたことで、世界的にも貴重な全身骨格が見つかる可能性がより強まった。

写真新たに見つかった肋骨(中心部に横に並ぶ細長い骨2本など)と、坐骨(中央上の長方形の骨)とみられる部分=兵庫県立人と自然の博物館提供
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 同博物館は昨年11月から、1次発掘(07年1〜3月)の場所の南東側約25平方メートルを対象に、2次発掘を進めていた。

 新たに見つかった肋骨は、ほぼ完全な形で並んだ長さ約130センチの2本と、数センチ〜数十センチの破片7個。肋骨の形状から、丹波竜は右半身を地面に 接する形で倒れたとみられる。破片は散らばっており、死後、ほかの恐竜に踏まれるなどしたと推測される。06年夏の段階で、長さ約80センチの肋骨1本が 離れた場所で見つかっていた。

 腰の骨は長さ約50センチ、幅約15センチで、坐骨(ざこつ)とみられる。ほかに椎骨(ついこつ)(背骨)の破片も確認された。坐骨と椎骨は種類によって形状が違い、丹波竜の進化の過程を探るうえで重要という。

 丹波竜は4足歩行の竜脚類とされる。当初は「ティタノサウルス類」とみられていたが、1次発掘で見つかった化石を調べた結果、尾の骨の関節部が平らで原始的な形状だったことから、より広い「ティタノサウルス形類」に属すると推測されている。

 同博物館は今月末までをめどに発掘を進め、大腿骨(だいたいこつ)などの発見をめざす。三枝春生研究員は「脚は見つかっていないが、ほぼ期待していた通りの成果だ」と話した。


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