本に遇う1・2 [著]河谷史夫
[掲載]2011年2月20日
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会員誌「選択」に10年以上書き継がれたエッセーをまとめたものだ。読 書とは世界を読み、人間を読むことなのだ、と断じる著者。毎回、本を巡っての文章が続くが、書評ともいえない。時の事件や世情、はたまた著者の日常に本が 重ね合わされ、警句にも似た文章がつづられる。ベストセラーなどほとんど登場しない。中江丑吉、川上澄生、谷川雁、車谷長吉、山本夏彦、茨木のり子……。 著者好みの人名をあげれば、あるこだわりと偏向がみえてくる。でも、角のないツルリとした文章で語られる「世界」や「人間」など何がおもしろいか。と、再 確認させられる。
- 酒と本があれば、人生何とかやっていける (本に遇う)
著者:河谷 史夫
出版社:彩流社 価格:¥ 2,310
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- 夜ごと、言葉に灯がともる (本に遇う)
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