弥生〜奈良時代の大集落遺跡出土 慶応大矢上キャンパス
慶応大学は横浜市港北区の慶大矢上キャンパスで、弥生・古墳・奈良時代にわたる60軒以上の竪穴住居を確認したと、25日発表した。今回の発掘調査地を 含む矢上台遺跡は住居の密集度が高く、慶大は約9万平方メートルの遺跡内に1千軒を超える住居が存在していたとみている。
今回見つかったのは、竪穴住居のほか、弥生土器、土師器(はじき)、須恵器、弥生時代の指輪状青銅器など。住居のうち1軒は床面積が100平方メートル前後ある巨大なものだった。
発掘したのは約1500平方メートルで、慶大矢上キャンパス・テクノロジーセンター(仮称)の建設予定地にあたる。
矢上台遺跡の東端には4世紀の観音松古墳(全長約100メートル)が見つかっており、弥生時代後期・終末期から古墳時代への権力構造の変遷を考える上で 重要。同遺跡南側には日吉台遺跡群が広がっていることから、この地域が弥生時代後期・終末期に鶴見川流域一帯の中核的集落群だった可能性が高いと、調査に あたった慶応義塾矢上地区文化財調査室はみている。
3月5日、午前10時から一般向けの現地見学会を開く。
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