2011年8月24日水曜日

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2011年8月24日0時27分

スズメとオウム、近い仲間 米独チームがゲノム解析

写真:ハヤブサの仲間、ヒメチョウゲンボウ。同じ猛禽類のタカやワシの仲間よりオウムに近い?=Jan Ole Kriegs氏撮影、ネイチャーコミュニケーションズ提供拡大ハヤブサの仲間、ヒメチョウゲンボウ。同じ猛禽類のタカやワシの仲間よりオウムに近い?=Jan Ole Kriegs氏撮影、ネイチャーコミュニケーションズ提供

写真:オウムの仲間のコンゴウインコ=Jan Ole Kriegs氏撮影、ネイチャーコミュニケーションズ提供拡大オウムの仲間のコンゴウインコ=Jan Ole Kriegs氏撮影、ネイチャーコミュニケーションズ提供

写真:スズメ目のハタホオジロ=Jan Ole Kriegs氏撮影、ネイチャーコミュニケーションズ提供拡大スズメ目のハタホオジロ=Jan Ole Kriegs氏撮影、ネイチャーコミュニケーションズ提供


 スズメなどの小鳥にとって、分類上一番近い関係にあるのはオウムだった、とする新たな解析結果が、米独の研究者による共同研究で明らかになった。24日、ネイチャーコミュニケーションズ(電子版)で発表する。

 チームは、染色体上のゲノムを解析し、レトロポゾンと言われる特徴的な配列をどのように共有しているかを分析した。その結果、スズメやハタホオジロ、 フィンチなどスズメ目に最も近い共通祖先を持っているのはコンゴウインコなどのオウムの仲間で、さえずりはこれまでの説より、3千万年も前の中生代に共通 祖先で獲得したと見られることが分かった。

 さらに、ハヤブサやヒメチョウゲンボウなどは、同じ猛禽(もうきん)類であるワシやタカなどよりもスズメやオウムの仲間に近いことも分かった。







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