2011年8月23日火曜日

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松尾大社に12世紀の女神像 銘文墨書では最古級

写真:松尾大社で見つかった17体の神像=23日午前、京都市西京区、高橋一徳撮影拡大松尾大社で見つかった17体の神像=23日午前、京都市西京区、高橋一徳撮影


 京都市西京区の松尾大社は23日、神社内に保管されていた神像17体を初めて公開した。このうち、女神像2体には平安時代後期(12世紀)の制作と記された銘文が墨書されており、銘文が残る神像としては日本で最も古いものになるという。

 調査にあたった伊東史朗・和歌山県立博物館長によると、女神像の一つは、胸の前で手を合わせた木製の座像(高さ33.6センチ)で、像の底に康治2年 (1143年)と墨書され、制作者も記載されていた。別の女神像も同様の座像(高さ29.8センチ)で、底を赤外線で写真撮影すると、同じ内容とみられる 墨書があったという。伊東館長は「大変重要な学術的発見だ。重要文化財にも匹敵するのではないか」と評価している。

 また、平安後期に制作されたとみられる別の女神像1体、男神像2体は、笑顔の神像としては最古のものという。伊東館長は「能面の翁(おきな)のルーツになる神様が初めてわかった」と説明した。





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