始祖鳥、走るの得意? 命名150周年、恐竜博で解説
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最古の鳥類とされる始祖鳥が命名されて150周年を迎えた30日、「恐竜博2011」を開催中の国立科学博物館(東京・上野)で「ライブ解説」が開かれた。同館の對比地孝亘(ついひじ・たかのぶ)非常勤研究員が、始祖鳥の最新研究などを説明した。
始祖鳥は1861年にドイツで見つかり、同年の9月30日に報告された。
始祖鳥は11の標本が確認されているが、恐竜博では最新の「サーモポリス標本」が日本初公開されている。状態の良いこの標本で、始祖鳥の親指は、いまの 鳥類とは逆に、前を向いていたことがわかった。枝をつかみにくいことから、始祖鳥は枝にとまるよりも地面を走るのが得意だったと考えられる。鳥類の飛行の 起源を推測するのに役立つという。對比地さんは「恐竜と鳥類をむすぶ中間形態である始祖鳥は、進化を考える上で、これからも重要な標本であり続ける」と締 めくくった。
入場者が55万人を超え、連日盛況の恐竜博は、10月2日に最終日を迎える。
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