地球環境「病んでいる」76% 本社世論調査
2008年01月06日22時19分
いまの地球環境を「病んでいる」と感じる人が4人に3人——。朝日新聞社が昨年11月17、18の両日、「暮らしと地球環境」をテーマに全国世論調査 (面接)を実施したところ、過去の調査と比べて現状を悪く受け止めている人が増えていることがわかった。地球温暖化を「心配」とする人は9割を超えてい る。京都議定書で日本が義務づけられた温室効果ガスの削減目標(90年比マイナス6%)については、78%が「必ず達成すべきだ」としており、国民の問題 意識の高さがうかがえる。
いまの地球環境を健康にたとえると |
地球温暖化問題に対する危機意識や社会の現状、自身の行動に対する評価などを探った。
地球環境の状態を人間の健康にたとえると、「重病」「病気」と思う人は合わせて76%。「重病」は16%で、10年前の7%、5年前の12%から増え続けている。
地球温暖化を「大いに」「ある程度」心配している人は計92%、「温暖化による気候変動がすでに始まっている」と感じる人は93%いた。
一方、地球温暖化を防ぐために「一人ひとりの生活習慣の改革がどの程度必要か」を尋ねたところ、「大いに」「ある程度」を合わせた「必要」派は96%だったが、「大いに」とまで考える人は5割にとどまった。
温暖化防止に向けた政府のこれまでの取り組みに対する評価を聞くと、「熱心ではなかった」が80%で、「熱心」とみる人は12%しかいなかった。京都議 定書で温室効果ガスの削減目標が定められている中で、逆に排出量が6.4%増えるなどしている現状に、厳しい見方が多いようだ。
また、温暖化対策として石油や石炭への課税が議論されている「環境税」の導入については、賛成が48%と反対41%を上回った。5年前の調査では賛成44%、反対45%と拮抗(きっこう)していた。
0 件のコメント:
コメントを投稿