iPS細胞の山中・京都大教授にラスカー賞
【ワシントン=山田哲朗】米ラスカー財団は14日、全身の様々な細胞に変化できる人間の新型万能細胞(iPS細胞)の作製に世界で初めて成功した山中伸弥・京都大教授(47)に今年のラスカー賞基礎医学賞を贈ると発表した。
山中教授は2006年、マウスの皮膚細胞に4種類の遺伝子を導入し、受精卵に近い状態まで若返らせることに成功。人間の皮膚細胞からも、様々な臓器や組織の細胞に成長できるiPS細胞を作製した。
受精卵を壊して作る胚(はい)性幹細胞(ES細胞)に比べ倫理面で問題が少なく、多くの研究者が追随、がん化する危険がより少ない作製方法などの研究が急速に進んだ。将来は、拒絶反応がない臓器を作り移植するなど、再生医療への応用が期待されている。
山中教授と共同受賞する英ケンブリッジ大のジョン・ガードン博士(75)は、62年に細胞核の移植でカエルのクローンを作製。成熟した動物の細胞核を受精卵に近い状態にする「初期化」が可能なことを示し、iPS細胞への道を開いた。
◆ラスカー賞=1945年創設。米国で最も権威ある医学賞とされ、受賞者の多くが後にノーベル賞に輝いている。4部門あり、日本人は過去に利根川進・マサチューセッツ工科大教授ら4人が基礎医学賞、昨年は遠藤章・東京農工大特別栄誉教授が初の臨床医学賞を受賞した。
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