2009年9月14日月曜日

yomiuri international sport Ichiro 200

イチロー、世紀の偉業…アーリントン沸く

 背番号51が108年ぶりに歴史を塗り替えた。

 13日(日本時間14日)にメジャー史上初の9年連続200安打を成し遂げたマリナーズのイチロー外野手(35)。偉 業の瞬間、ヘルメットを脱いでスタンドの歓声にこたえた。1週前には日本人選手初の大リーグ通算2000安打を達成したばかり。次々と金字塔を打ち立てな がらさらに高みを目指すイチローの姿に、国内のファンや関係者も「日本の誇りだ」と称賛の声をあげた。

 大記録達成はイチローらしい内野安打だった。ダブルヘッダー第1試合で左翼線に二塁打を放ち、残り1本として臨んだ第2試合の2打席目。内野に転がした打球は遊撃手が捕るものの、一塁に送球することはできず、一塁ベースを悠々と駆け抜けた。

 右翼席にかかる屋根の上の大型映像装置には、「9年連続200安打で、大リーグのトップに立った」と、メッセージが映し出された。一塁ベース付近で右手でヘルメットを取ったイチローは、左右のスタンドを見渡して軽くあいさつした。

 この日のアーリントンは朝から強い雨。第1試合は予定より約4時間半遅れの13日午後5時6分(日本時間14日午前7時6分)に始まった。歴史的瞬間に立ち会おうとやってきた日本人ファンがイチローコールで試合を盛り上げた。

     ◇

 東京都練馬区から来た地方公務員石山光男さん(37)は立ち上がって、「イチロー」と大声で叫び、目を潤ませた。「イチローらしい内野安打。パワー頼りの大リーガーにはまねできない自分のスタイルを開拓したところがすばらしい」

 ダラス周辺に住む邦人でつくる「ダラス日本人会」のメンバー約60人は、バックネット裏に集結。200本を見届けると、「9年連続200本すごいです!」「イチローは大リーグの宝」などと書いた手製のプラカードを掲げた。

 ミシシッピ州の日系メーカー勤務、藤本康弘さん(38)は一家4人で6時間半運転して駆けつけた。「大リーガーの誰もできなかったことを日本人がやってくれるなんて……」と感極まっていた。

 スタンドを埋めたのはほとんどが地元レンジャーズファンだったが、その「偉業」には総立ちで拍手を送った。イチローのユニホームを着たダラス郊外 に住む大学3年生マット・ディーセンさん(21)は、「刀で切るようなイチローの『サムライ・スタイル』のスイングに魅せられた。僕が最も好きな選手だ」 と語った。(米テキサス州アーリントン=萱津節、飯田達人)

(2009年9月14日14時40分 読売新聞)



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