石橋美術館・文化センター 「芸術の秋」到来
久留米市野中町の石橋文化センターに"芸術の秋"到来‐。石橋美術館で8日、同館の新収蔵品の公開が始まり、同センター内に移築された久留米市出身の画家坂本繁二郎の旧アトリエでは、坂本の幼少時の作品や愛用品が初めて一般公開された。
■新収蔵品を公開 坂本繁二郎と酒井抱一作品 11月まで展示 「ランキングで楽しむ」展
石橋美術館で8日、所蔵品を人気順に展示した「ランキングで楽しむ石橋美術館」が始まり、同館を運営する石橋財団が新たに購入した久留米市出身の坂本繁二 郎(1882−1969)の油彩画「能面と鼓の胴」、青木繁(1882−1911)のデッサン「顔」、江戸琳派(りんぱ)の画家酒井抱一 (1761−1828)の「新撰(しんせん)六歌仙四季草花図屏風(びょうぶ)」が公開された。
いずれも個人から購入した。購入額は非公開。
このうち「能面‐」(62年)は、坂本が44−63年に描いた能面の連作の一つで、同館の森山秀子学芸課長は「坂本が能面を描くのをやめる前年の作品。色使いなどの完成度が高い」と語る。
「ランキングで楽しむ石橋美術館」は、青木繁や黒田清輝、佐伯祐三などの人気画家の収蔵品約130点を一堂に展示。会期は来年4月18日まで。「能面‐」と「新撰‐」は11月8日までの限定公開。同館=0942(39)1131。
■坂本繁二郎の旧アトリエ 幼少時の絵 初披露
坂本繁二郎の現存する作品のうち、最も若い12−13歳ごろに描いた作品「白鷺(しらさぎ)図」が8日、坂本の旧アトリエで初公開された。坂本がフランス留学時代に使ったトランクなどの愛用品と合わせ、13日まで展示している。
公開したのは、坂本の遺族が久留米市に寄贈・寄託した坂本ゆかりの計145点の一部。このうち初公開は白鷺図のほか、坂本の父、祖父、兄が描いた写生画など。坂本が晩年に愛用したつえなどもある。
市は、来年春に復元工事を終える坂本の生家(同市京町)で寄贈品を順次公開する予定で、今回はその先行公開。市文化財保護課は「アトリエでの作品展示は初めて。生家の完成に向け、坂本をPRしていきたい」と来場を呼び掛けている。
市文化財保護課=0942(30)9225。
=2009/09/09付 西日本新聞朝刊=
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