2009年9月9日水曜日

asahi shohyo 書評

わかりやすく〈伝える〉技術 [著]池上彰

[掲載]2009年9月6日

  • [評者]梶山寿子(ジャーナリスト)

■お得感満載 プレゼンのコツ

  プレゼンの達人。なんと魅惑的な響きだろう。会議や講演で、もっとうまく話せたら……そう思っている人は多いはず。ビジネス書でもよく取り上げられるテー マだが、ノウハウを頭に入れただけでは上達は望めない。それでも気になるのなら、ご一読を。人を惹(ひ)き付ける話し方のコツが網羅されていて、お得感が ある。

 「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍した筆者は、わかりやすい解説に定評がある。サブプライム問題を「お買い得な福 袋だと思って金融機関が大量に買い込んだら、実は闇鍋だった」と喩(たと)えるなど、本質を捉(とら)えた説明がお見事。思わず"座布団一枚"差し上げた くなる。本書では「みのもんた式・間の取り方」や「三の魔術」など、効果的に伝えるためのテクニックが紹介されている。

(試しに「三の魔術」を使って説明すると)類書に比べて"お得"に感じたのは次の3点である。

(1)今すぐ実践できる具体的な方法が書いてあること。

(2)テレビの現場で磨き上げた技をビジネスシーンでも応用できるよう工夫してあること。

(3)図解やパワーポイントの見せ方など、演出面でのテクニックに言及していること。

 ちなみに話の最後に冒頭の「つかみ」に戻ると、聴衆の納得感は増すらしい。ふむふむ。そんなわけで、目指せプレゼンの達人! あとはあなたの努力と力量次第です。

0 件のコメント: