アラブ人の心をつかむ交渉術 [著]郡司みさお
[掲載]2009年1月11日
- [評者]加藤出(エコノミスト)
■価値観やタブーなどを解説
金融危機や原油価格急落により、湾岸諸国の経済発展は一時の勢いを失っている。しかし、アラブ世界の人々と日本人が交流する機会は、今後も増加していくものと思われる。
「いや応なくグローバル化の波が押し寄せる今、アラブ人を知らないと損をする」と著者は主張している。彼らの価値観、宗教行事、商慣習、時間感覚、タブーなどを本書は解説する。
一般的に日本人、日本文化はアラブ人に好かれているらしい。その利点を生かした「アラブ人と会話がはずむ旬の話題集」によれば、若い世代には、漫画(「キャプテン翼」など)、ゲームソフト、日本製4WD車の話題がウケるという。
ペルシャ湾岸から北アフリカにかけてのエリア別アラブ人の特徴、「ビジネスシーンでの実践! 練習問題集」も掲載されている。 ハウツー本的な演出だが、著者のアラブ人に対する愛情が背景に感じられる本である。「お互いを知ることによって、ささいな誤解から生じる争い事が少しでも 減っていくことを願ってやまない」と著者は言う。
アラブ人との商談は、犬模様のネクタイをしたり、足の裏を見せたりするだけで壊れる恐れがあるという。先日、イラクで記者が「犬め!」と叫びながらブッシュ米大統領に靴を投げた事件があった。その行為は最大限の侮辱行為であったことが理解できる。
- アラブ人の心をつかむ交渉術
著者:郡司 みさお
出版社:河出書房新社 価格:¥ 1,365
この商品を購入する|ヘルプ
- キャプテン翼 (1) (集英社文庫—コミック版)
著者:高橋 陽一
出版社:集英社 価格:¥ 620
0 件のコメント:
コメントを投稿