飛鳥の輝き、収蔵庫から「発掘」 副葬品、重文指定検討
高松塚古墳から出土した後、収蔵庫に残されていた、時計回りに、ガラス製丸玉、ガラス製粟玉(中央も)、刀装具の銀製金具、刀装具の銀製俵鋲、金箔片、琥珀製丸玉の破片=9日、奈良県橿原市の県立橿原考古学研究所付属博物館、溝脇正撮影
収蔵庫に残されていた高松塚古墳の出土品を説明する研究所員=9日、奈良県橿原市の橿原考古学研究所付属博物館、溝脇正撮影
「飛鳥美人」の極彩色壁画で知られる奈良県明日香村の高松塚古墳(特別史跡、7世紀末〜8世紀初め)で出土したガラス玉や琥珀(こはく)などの副葬品約 150点が、県立橿原考古学研究所付属博物館(同県橿原市)の収蔵庫に保管されていた。橿考研が9日発表した。同古墳の出土品は1千点以上が国の重要文化 財に指定されているが、今回見つかった副葬品は指定から漏れていた。文化庁は今後、重文の追加指定を検討する。
保管されていたのは、青色のガラス製丸玉(直径約1センチ)1点▽淡い青色のガラス製粟玉(あわだま)(同2〜3ミリ)136点▽琥珀製丸玉の破 片数点▽刀装具の銀製金具と銀製俵鋲(たわらびょう)▽木棺に使われていたとみられる若干の金箔(きんぱく)片や木棺の破片3点▽大量の漆喰(しっくい) 片・漆膜など。保管用コンテナ13箱に分けて収蔵庫に置かれていた。
高松塚古墳壁画は72年3月、橿考研所員だった網干善教・関西大名誉教授(故人)が発掘したが、半月後に調査と管理が文化庁に移された。橿考研に 持ち帰っていた出土品も重文指定(74年4月)のため、73年1月に文化庁に引き渡したという。その後、コンテナの存在は把握していたが、中身を詳しく点 検していなかったという。昨年12月中旬、コンテナを調べて気付いた。
橿考研付属博物館の松田真一館長は「引き渡し後、残っていた土を洗った際に出てきたものの可能性はある」と話している。文化庁の小山竜司・古墳壁 画室長は「経緯と出土品を調査した上で重文に追加指定できないか考えたい」としている。今回見つかった副葬品は17日〜2月15日に同館で展示され る。(渡義人)
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